新川 帆立

仕事で勝ちどきへ。15年程前、ここに住んでいた。訪れるのは、引っ越して以来か。さすがにずいぶんと……いや、とにかく猛烈に変わっていた。大失敗したクソオリンピックのために新しい道までできて、タワマンが筍みたいに生えている。 とても住める場所ではないと感じた。引っ越してよかった。 勝ちどき橋は永遠。 読書 「ひまわり」(新川帆立)。 波瀾万丈の毎日を波瀾万丈に描かない筆力の素晴らしさ。ヒカルに惚れるのは当然として、主人公のそばを通り過ぎて行く人々も皆、さりげなく素敵。あと、「法務省」！ 主人公が即答する206pからの問題がまるで解けないのは内緒。問題文の意味すらいまだ判らない…… 保険証廃止絶対反…

今週のお題。まずは「2024年に書いてよかったもの」から。 今年の6月1日にブログを開設して、最も書いてよかったと思ったのは「きょうのはてなブログ」でご紹介いただいたこちらの記事です。 jsumomo.hatenablog.com 何気なくトップページを眺めていたら、新川帆立さんの小説の画像が出てきました。「あ、この本私も読んだわ」と思ってクリックしようとしたら、なんと自分のブログでした。 まさか掲載されるとは思っていなかったので、すごく驚いたしうれしかったです。何度も何度も見返して、スクショも撮っておきました。 見つけていただいて本当にありがとうございます。 ご紹介いただいたのがきっかけで、…

『モンスター』©︎カンテレ 佳境を迎えつつある『モンスター』（カンテレ・フジテレビ系）。弁護士の神波亮子（趣里）が現代の闇に挑む本作は、エッジの効いた作風でリーガルドラマの現在地を示している。このコラムでは同ジャンルの現状を概観し、今後の展望を探ってみたい。 法廷に立つ神波亮子（趣里） 社会正義を貫き、事件の深層に鋭く斬り込む。巧みな弁舌と探偵顔負けのリサーチで、依頼人のために逆転勝訴を導く。弁護士、検事、裁判官を主人公とするリーガルドラマは、人気ジャンルとしてドラマ界の一角を占める。2024年はリーガルドラマの秀作が目白押しだった。朝ドラ『虎に翼』（NHK総合）を筆頭に、4月期日曜劇場の『ア…

美味いもん消費に続いて、エンタメ消費も放出します。 書籍 ベル・ジャー(著)シルヴィア・プラス(訳)小澤身和子 カンバセーション・ウィズ・フレンズ(著)サリー・ルーニー(訳)山崎まどか 金色のコルダ(著)呉由姫、ルビーパーティー 金色のコルダ 大学生編(アンコール♪)(著)呉由姫、ルビーパーティー 女の国会(著)新川帆立 赤と青のガウン オックスフォード留学記(著)彬子女王 しつこく わるい食べもの(著)千早茜 映像 Netflix イベリン：彼が生きた記録 展示 アレックス・ソス 部屋についての部屋＠東京都写真美術館 庭園美術館 建物公開2024 あかり、ともるとき＠庭園美術館 西川勝人 静…

ひらめき☆マンガ教室の感想です。こちらの感想配信で内容の補足説明をしていますのでそちらもよろしくお願いします。大塚

この人ほんと強力な書き手だなぁ。どれ読んでもすごく面白いし、この本は1冊の中にコミカルさも、ミステリーも、歴史もロマンも女の人生も詰まってる。日本の歴史の負の側面も垣間見えてくる。本としての完成度高い。 「先祖探偵」はつまり、「あなたのご先祖お探しします」という調査サービスで、捨て子として育った若い女性がその仕事を次から次へと片付け、その中でやがて自分自身の出自についても知ることになる・・・というのが大筋。 だいいち「先祖探偵」というネーミングだけで目を引くし、ちょっとクールなこの女性が徐々に心を動かされていくのが自分のことのように感じられて、ストーリーテリングも非常に強力。 読んでみてよかっ…

赤い表紙の日本の小説を並べてみた。 赤色にはポジティブな「力、情熱、自信」というイメージ、ネガティブな「攻撃性、怒り、警戒、危険」というイメージがあるようです。強めの女性が登場する本がなんとなく多いです。

この人の「元彼の遺言状」を読んだ気でいたけど、多分、綾瀬はるか主演のTVドラマを見ただけだった。あれ面白かったんだ、彼女とバイト青年との関係性とか。 この作品でも、女性弁護士 剣持麗子が拾ってきた黒丑という青年の存在感が、イケメンでしっかり者なのにちょっと素性が知れなくて気になる。とにかく、ギリギリ、無理！とならないていどに意表をつく展開で、どんどん読ませるんですよね。 行間から立ち上がるような生々しい人物像は、あまり感じない…登場人物の姿は顔のない姿かたちのままだけど、みんな縦横無尽に動き続けていて、それを追っかけるのが楽しくてたまらない。という読書体験でした、私は。 「元彼」とこれの間にも…

昨年に続いて今年も死刑執行はなさそうだねちなみに、韓国は、１９９７年以来、死刑執行がされていないよ その他の今日の司法ニュース司法試験・予備試験令和８年からはこんな狭い画面で問題を解くことに・・・https://www.moj.go.jp/content/001428017.pdf 警察の意向に従った報道ばかりするマスコミそれは今でも変わっていない。岡口事件では、裁判所当局の意向に従った報道ばかりがされましたhttps://news.yahoo.co.jp/articles/62ce34bbf0e15bb560e9bd0c4623a9c9445a747b 新川帆立先生って、漫画も描くんだね！h…

3チーム、全作品の感想（レビュー）です。

毎年ライトノベルに関しては「このライトノベルがすごい！」で年間のおすすめ企画が宝島社さん主催で開催されていて、自分も協力者として参加していますが、それ以外の「ライト文芸」「文庫」「文芸単行本」についても読んだ本の中からの独断と偏見によるセレクトになりますが、年間企画をブログ企画を作りました。 ということで今回は「ライト文芸」「文庫」に続く第三弾「文芸単行本」編です。対象は「このライトノベルがすごい！」と同じ2023年9月～2024年8月に刊行された新作を対象30作品をセレクトしています。最近の作品は印象的な作品も多くて悩みに悩んで30作品選びました。気になる本があったらこの機会に是非読んでみて…

『あきらめません！』垣谷美雨 著と ガストの目玉焼きモーニング561円 ついこないだまで542円だったのに ガストも値上げでした😭 定年後、東京の住まいを引き払い、 夫の実家の田舎に 悠々自適なセカンドライフを描いて 引っ越しを決めた主人公の郁子。 田舎暮らしの現実、男尊女卑、 介護、地方自治など 社外問題が女性蔑視ありきで渦巻く田舎町 東京から移住した郁子が 選挙に立候補するなどの奮闘ぶりに 強く共感しました。 この令和の時代に 男尊女卑がまかり通り、老害と言っても 言い過ぎにはならないのでは？と 思える議員の議会中の女性蔑視のヤジには、 小説と思いながらも かなり吐きそうな嫌悪感を覚えまし…