1913年〜1943年。愛知県半田市岩滑(やなべ)出身。 小学校の教科書に、現在も採録されている「ごんぎつね」の作者として有名であるが、 29歳で夭折したため、遺された作品は多くない。 他に「おじいさんのランプ」・「手袋を買いに」・「牛をつないだ椿の木」など。
地元、半田市には作品ゆかりの地も多く出生地には新美南吉記念館がある。 記念館の近くには「ごん」が兵十のうなぎを奪った舞台となった「矢勝川」がある。 また「日本のアンデルセン」という異名を持つ。
新美南吉童話集 (岩波文庫)
トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 新美南吉の『ごんぎつね』の舞台になった、権現山のふもとで屋根の修理をしてきました。 権現山 この建物は増築されたときにおかしなことをされていまして…。 勾配が違うとか、高さが違うとかはよくあるんですけど、軒は高さが同じで、棟では違うという状態。それに加えて段差に意味のない土居のし瓦が積んでありました。今回はこの土居のし瓦を直してほしいという依頼でしたが、お客さんに意味がないものだと説明して撤去することになりました。 なんせ無駄なので、どうして積んだのか理由はわかりません。とにかく撤去です。 撤去! で、ここはとりあえずモルタルで埋めま…
テキストとして使われた台本 葉野ミツル先生のご指導が楽しくて、今でも私の朗読教室通いは続いています。 お教室とは別なんですが、楽し過ぎて教室のお仲間たちと一緒に(有志で)自主的なお勉強会までするようになりました! 自由参加型で都合のいい時にだけというゆる~い集まりです。 ご飯を食べながらペチャクチャ雑談して・・・お茶を頂きながら、さあ始めよう。 各自持ち寄った朗読作品を読んでお互いの感想を言い合うこともあったのだけれど。 今回はひとつのの同じ作品を皆で味わってみようというテーマ。 選ばれたのは新美南吉の童話で「お母さんたち」という2~3分で読める短い作品。 短い作品って大好きなんですよね。 w…
今朝の新聞の書評欄を見ていて、新潮文庫から新美南吉さんの作品選集が出ていることを知りました。新美さんと言えば、何をおいても「ごんぎつね」でしょうが、小生にとって、子どもの頃に読んでとても印象に残っているのは、評者と同じく、「手袋を買いに」です。 今週の本棚:荒川洋治・評 『ごんぎつね でんでんむしのかなしみ 新美南吉傑作選』=新美南吉・著 | 毎日新聞 https://www.nankichi.gr.jp/Dowasyo/pdf/R02/tebukuro.pdf 雪の中、手がかじかんで冷たいと言う子狐に、霜やけになったらかわいそうだから手袋を買ってあげようと思い、子狐と一緒に町まで下りてきた母…
5月がはじまる。一日中雨。半袖だと肌寒かった。 7時すぎ起床。朝食をつくる。(5枚切りの)食パン(とろけるチーズのせ)・目玉焼き、ハム、サラダ(昨日とまったく同じメニュー)。今朝もCが不在なので、五部林とふたりで。今朝も牛乳がなく「ザバス(SAVAS)ジュニアプロテイン(ココア味)」は飲めず、五部林は残念がっていた。「今日は部活もないみたいやし、帰ってきたら、散髪に行こう」と誘う。「わかった。でも、せっかく部活ないから、遊びに行ってからでもいい?」と訊かれて「いいよ」と答える。 プラゴミの日。プラスチックだけ分別して出す、という習慣になってから何年ぐらい経っただろう?と思う。汚れが着いたプラス…
自分自身について考えてみたことがありますか? あなたの個性・性格と家族環境から知らず知らずのうちに信じ込んでしまった価値観があるとしたら。 知らず知らずのうちに自分自身の経験を過信してしまっているとしたら… 自分自身のさみしさと向き合ってみる。 自分の背負った寂しさを認めてみる。 自身に「問いかける」 あなたのその苦しみとは、どんな原因から起こっていると思いますか? 人生の「根っこ」の部分。 自分が自分として生きていく根っこの部分をこの本から学べる気がしました。 【でんでんむしのかなしみ】のあらすじ でんでんむしのかなしみの感想 【でんでんむしのかなしみ】のあらすじ ある日、でんでんむし(カタ…
こんにちは! お立ち寄りいただき、ありがとうございます。 今回は、切なく、心厚くなる日本の児童文学の名作を、平易な英語で楽しめる本をご紹介させていただきます。 本について 本の内容のご紹介 最後に 本について 今回ご紹介させていただくのは、新美南吉が書いた作品を、Michael Braseさんが英訳し簡略化したGraded Reader(段階別図書)、『Gon, the Fox』です。 YL 2.4~3.0程度 語数は1,770語 シリーズ:Ladder SeriesのLevel 1 (LS1)【1,000語レベル】です。 ごんぎつね Gon, the Fox (ラダーシリーズ Level 1…
www.youtube.com 寒い寒い季節になるとせめて気持ちだけでも温まりたい(*´▽`*) そんな思いで大好きな新美南吉作品から「手袋を買いに」を読んでみました。 私はこの子ぎつねと母ぎつねの心温まるお話が大好きなんです。 隙間のお時間にでもお聴きくださると嬉しいです。
www.youtube.com 年の暮れ、なにかと気ぜわしい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。 今年は何をしたのだろうかと思い返してみても、これといって強く印象に残ることがなかったような……。 いや、実のところ色々と有りました。 コロナ禍とはいえ規制が徐々に緩和され、朗読やお話し会だってリアル開催出来るようになり、少しずつ元のように活動再開しました。 ただ、今年はインプットメインの活動と決めていたので、あちこちの朗読教室や講座に参加したり朗読検定に挑戦したりといった年でした。 この挑戦はまだまだ続くとは思いますが、一先ず今年最後の締めくくりに久し振りのYouTube「気ままな朗読会」をアッ…
手ぶくろを買いに このお話は、人間と動物の友情が描かれた、心温まるお話です。 子ぎつねは、母ぎつねのために、人間の町へ手袋を買いに行きます。 途中でいろいろな困難にぶつかりますが、母ぎつねの言いつけを思い出し、 勇気を出して乗り越えていきます。 そして、店主は、子ぎつねの真っすぐな目を見て、手袋を売ってあげることにします。この店主の優しさも、このお話の魅力です。 人間と動物が助け合う姿を、子どもたちに教えてくれるお話です。 また、困難にぶつかったときも、あきらめずに頑張ることの大切さも教えてくれます。 ぜひ、このお話を読んで、人間と動物の友情を体験してみてください。 この物語には、優しさや思い…
週に1~2回(とてつもなく運が良ければ0回、運が悪ければ4日以上)ものすごく暗い気持ちになることがある。上手く言えないし、明確な理由があるかと言えばそうでも無いのだけれど、とにかくものすごく暗い。まさに「暗澹」といった感じの気持ちになる。些細なきっかけでものすごく急に落ちるのだ。 いつからこれが始まったのかは忘れた。高1の頃にはもうあった。これなんなんだろ。私は私以外をやったことはないから分からないけれど、頻度・程度・自覚の差はあれ、生きている人間ほぼ全員に起きていることな気がする。割と確信している。まぁ知らんけど。でもなんか新美南吉も「でんでんむしのかなしみ」でそんなようなことを描いていて、…
久しぶりの山行。およそ1か月ぶり。仕事が忙しかったり、体調が悪かったりしたわけではない。ただただ暑すぎた。週末には危険な暑さの日が続いていた。中央アルプス以来、なまった身体を動かそうと、福岡県内の手頃な山を縦走することとした。 福岡から西鉄電車に乗って西鉄久留米に7:16に到着。ここからはバスに乗って7:51に久留米大学前で下車して行動開始。高良大社の参道までほど近い。 本日は福岡薬院駅からのスタート 西鉄天神大牟田線の急行に乗車 西鉄久留米駅に到着 バスで久留米大学前下車 マンホールの蓋に今回登る耳納連山 鹿児島県薩摩半島の坊津(ぼうのつ)から連なる坊津街道の宿場町を進んで、8:15に高良下…
ごんぎつねの切ない物語:優しさと誤解の行方 新美南吉の名作「ごんぎつね」は、子どもから大人まで多くの読者に愛され続けている物語よ。いたずら好きな子ぎつね、ごんが人間の兵十に対して抱いた優しさ、そしてその優しさが誤解されてしまうという切ない展開が、読む人の心に深く響くわ。今回は、「ごんぎつね」の物語のあらすじや、テーマについて詳しく解説していくわね。 目次 ごんぎつねのあらすじ ごんの思いやりと誤解 ごんぎつねのテーマ:伝わらなかった優しさ 切ない結末が教えてくれること まとめ 1. ごんぎつねのあらすじ 「ごんぎつね」は、いたずら好きな子ぎつねごんが、村に住む兵十という男と関わりを持つところか…
毎年9月中旬から10月中旬にかけて、半田市の矢勝川堤沿いにおよそ300万本もの彼岸花が咲き誇ります。彼岸花を愛でながら走れる散策路の距離は約2km。9月11日現在の開花状況はまだまだですが、今月末〜来月初旬あたりに見ごろを迎えそう。
お題「大好きな絵本は何ですか?」 保育園の頃から本好きで、遠くの図書館まで借りに行くくらい、たくさん読んでいました。大人になっても、お気に入りの絵本はずっと好きです。 その中でも、印象に残っていて大好きな絵本をいくつか挙げてみたいと思います。 手ぶくろを買いに チロヌップのきつね 半日村 スーホの白い馬 ダヤンのレシピ絵本 ダヤンのミステリー・クッキング ダヤンのおかしな国のお菓子の本 「きたのじゅんこさんの絵本」を探しています
先日、高槻でノンタンとの撮影会があったので行ってきた(Appendix【9/8開催】ノンタンがやってくる!しゃしんさつえい会 のお知らせ - 大垣書店)。 ↑ノンタンとパチリ、娘もご機嫌だった 我が家ではもちろんノンタンの本をよく読むんだが、撮影会の前の日に奥さんとノンタンが猫なのか、犬なのかで揉めた。 "いや、犬でしょ" 僕はこう主張した。でも、そういえばそれらしい根拠が見当たらなかった。猫と言われればたしかにそう見えるし、犬と言われればそう見える。 "ノンタンはノンタンか" という結論で奥さんとの話は終わった。犬とか猫、というくくりがあるわけではなくて、ノンタンということで、世界観が作られ…
「高齢の好例の為の恒例の前月、購入本です」左から『変な絵:あなたはこの間取りの「謎」が解けますか?』『変な絵:あなたはこの絵の謎が解けますか?』『カエルの楽園が地獄と化す』百田尚樹『孤宿の人(上・下)宮部みゆき『マスクは踊る』東海林さだお『平成犬バカ編集部』片野ゆか『赤毛のアン』モンゴメリー『老後の資金がありません』柿谷美雨『赤い雪:総括・連合赤軍事件』角間隆『武士の娘:日米の架け橋となった杉本鉞子とフローレンス』内田義雄『ふらふら日記』田中小実昌『宗方姉妹』大佛次郎『ごんぎつね:でんでんむしのかなしみ』新美南吉『エレンディラ』ガルシア・マルケス『ハ-メルンの笛吹男』阿部謹也『老いの入舞い』今…
■今日買った本。計8510円。 a)ブックオフ愛媛松前店にて。→初入店。 1・芳崎せいむ『金魚屋古書店 16』小学館 ¥10 b)トマト書房にて。→初入店。 2・島尾敏雄、池田龍雄・絵『月下の渦潮』沖積舎 ¥400 3・ロバート・マックロスキー・作/絵、石井桃子訳『ゆかいなホーマーくん』岩波書店 ¥300 4・田島征三『しずかのさんぽ』偕成社 ¥200 5・与田凖一・作、吉井忠・絵『あかちゃんのはなし』福音館書店 ¥100 6・アーサー・ガイサート・絵、ボニー・ガイサート・文、久美沙織訳『リバータウン』BL出版 ¥700 7・高橋たか子『人形愛』講談社 ¥600 8・ガートルード・スタイン、富…
何をやっても上手くいかない。主体的にやりたいことなんて何もない。けど人には好かれたい。寂しいのはいや。こんな事考えているのは私だけかも…そう考えてまた落ち込んでしまう。 大丈夫ですよ。あなたが思っていること、みんな思っていますから。 欠陥だらけだからいい。そんなだから大切にしてあげたいんです。 それでも自信がなくなったら手に取って読んでみてください。 自分を抱きしめたくなりますよ。 1:失敗図鑑 すごい偉人はみんなドジ人間だった【失敗図鑑】 あなたのドジな部分はどんな所ですか?? きっと元気になりますよ!! それを身につけるためには 2:ごんぎつね あらすじ 3:でんでんむしのかなしみ 4:最…
再録の日です。去年と同じ日のに🍀 今日終戦記念日だったなぁ、と思って笑い要素ないものに変更しました。 息子の食いつきが良かった本 ハリーポッターシリーズ ナルニア物語 守り人シリーズ 斉藤洋ペンギン他多数 ゾロリシリーズ ぐりとぐら からすのぱんやさん トリゴラス ぼくらシリーズ(自分で買い始めるくらい好きだった)←これ私は読んでない 胸熱ですすめて撃沈したもの 大草原の小さな家 小公女 あしながおじさん べろだしちょんま かわいそうなぞう うち、本って滅多に買わないようにしていたので、絵本もほとんど図書館でした。だから繰り返しって思うと数少ないわが家蔵書になるのよね。ぐりとぐら永遠。 やっぱ…
『新美南吉の詩と童話』谷悦子(和泉書院2023)より抜粋 * * * * * * * * * * * * * * * 「去りゆく人に」 新美南吉 お前と二人で建てた 丘の上の二人の家を 壊してしまはう 美しい台所も 心地よい居間も 陽のあたるテラスも 壊してしまはう 二人の椅子は つぶして燃してしまはう 二人の寝台は どこかの海に 流してしまはう 二人で植ゑた花壇は ひつこぬいて 捨ててしまはう 二人で飼つた小鳥は 扉をあけて逃してやらう 二人の子供は どこかの森や どこかの街へ 旅に出してやらう 子供につけた名前は 可愛いあの名前は 拭つて忘れてしまはう おお、みんな お前と二人で描いてゐた…
本の感想「老いの歩み」黒井千次(河出書房新社)2015_06 1980年代半ばから2015年までに書かれたエッセイをまとめたもの。著者の年齢では五十代から八十代までである。 「苦しみの消滅」は「新潮」1992年3月号に掲載された。引用は次の通り。「子供の読む童話や民話の本から、残酷な光景や死に関る部分が取り除かれたり、隠されたりするのだとしたら、これは幼い心から予め苦しみを遠ざけることによって、苦しみとつき合う機会を奪う結果となるだろう。小・中学校の国語の教科書編纂に際し、動物の死を含むような暗い内容の文章を採用しにくいため、教材の選択に苦労する、との話も聞く。(中略)苦しみを教える苦しみから…
「おのさきしろざえもん」のご眷属 キツネと出会う 7月21日4:37 これまでも何度か見かけていたのですが、今朝は写真を撮らせてくれました。日の出20分ほど前。ずいぶん遠くなので600mm相当望遠+2倍トリミングです。大きなお耳。スリムな足。長いしっぽ。白い尾の先。カメラ越しに目が合いました。 ブログタイトルの「おのさきしろざえもん」は、私のふるさと播州平野の北部に伝わる良く人を化かした有名な狐の名前からいただいたものです。小さい頃に祖母の昔話で夜道でキツネが後をつけてきたとか聞いたことはありましたが、本物のキツネと向き合ったのははじめてのことでした。今住んでいるこの辺りには木曽川沿いに「おち…
本の感想「ごんぎつね でんでんむしのかなしみ 新美南吉傑作選」新美南吉(新潮文庫)2024_05刊 本書の購入にはちょっとした手数がかかった。今月初めの新聞の書評で紹介されていて本書を知り、近所の書店で注文した。すると出版社に在庫がないという連絡が入った。ネットで大手の通販業者を検索すると「在庫あり」だったので発注したが、送料がかかる。本は税抜¥520で送料を入れると¥1000を少し超えた。別の書店で探してみれば入手できたのかもしれないが、確実に購入するために取り急ぎネット通販を利用した。今何故、新美南吉なのかと不思議な気がした。私は新美南吉の作品を国語の教科書で読んだ世代だ。「ごんぎつね」「…