どくだみ 子どもの頃どくだみを薬として飲んだ。誰の句だったか忘れたが『どくだみや真昼の闇に白十字』。 1990年代、縦249mm×横333mm(F4)、水彩 子どもの頃住んでいた家の四畳半ほどの裏庭にどくだみが密生していました。そこは陽が当たらずいつもじめじめしていて裏庭に面した窓をひらくと家じゅうにどくだみの匂いをまき散らしました。忌まわしい植物のように感じていましたがついぞ見なくなりあの独特な匂いを嗅ぐ機会もなくなってみると懐かしくなります。 画家は88歳ですが幾つもの俳句を覚えていて諳んじることができます。どくだみの句の作者は川端茅舎(かわばたぼうしゃ)という俳人です。句にぴったりの絵だ…