理想の国へ-歴史の転換期をめぐって (中公新書ラクレ 769) 作者:大澤 真幸,平野 啓一郎 中央公論新社 Amazon 社会学の大家・大澤真幸さんと、思想家としての著作でも知られる作家の平野啓一郎さんが転換期としての昨今の世界や日本を取り巻く状況を語られた本です。 コロナ禍以前は、急速なグローバル化が進んでいましたが、コロナの蔓延で、本来であれば全世界で連携して対応していれば…と思える場面も多々あったのですが、コロナ発生源に関する非難の応酬やワクチンの確保競争などといった事情もあって、急激に各国がそれぞれで個別の対応になった上、ロシアのウクライナ侵攻も重なって、権威主義的な国家群と自由主義…