朝青龍関が横綱だった頃、千秋楽の夜、光栄なことに部屋のパーティに参加した思い出があります。廊下でばったり朝青龍関と出会って感激しました。まあ、「出会った」というだけのことですが。 パーティの途中、今場所をもって引退する数人の若い力士が舞台に上がり、出席者に紹介される場面がありました。司会者が「投げ銭をお願いします」と呼びかけています。厳しい勝負の世界ですから致し方ないことですが、ちょっと寂しい気持ちになりました。 4月25日のEテレ「日本の話芸」では、力士の引退にちなんだ落語が放送されました。桂慶枝(けいし)さんというベテランの落語家で、演目は「下町の散髪屋さん」という新作落語でした。 慶枝さ…