先日NHK「日本の話芸」で桂文珍師匠の「雁風呂」を見たらとても面白かったので、文珍師匠が話をされていた三遊亭圓生師匠のものも聴いてみた。 聴いた音源は「圓生百席」に収められたもの。 圓生百席(12)雁風呂/岸柳島/紀州/肝潰し 上方へ向かう水戸の御老公一行が東海道 掛川宿の飯屋に立寄る。飯屋に置かれた屏風の題がわからない所にやってきた上方言葉の町人が屏風の話をしている。絵解きを頼むと「雁風呂」というものだという。よく聞いてみれば、大阪で財を築き淀屋橋を掛けたという淀屋辰五郎の息子。その後のことで家がお取り潰し、なんとか大名へ貸した金をなんとか返してもらえるよう頼むため江戸に向かう旅の途中だとい…