キルギス共和国から来日した元教え子3人の練習最終日、日本一の石段といわれる3333段の階段をみんなで上った。内柴氏の太ももの筋肉がすごい(写真:本人提供) 2004年アテネ、08年北京五輪柔道男子66キロ級を連覇した内柴正人氏は現在、熊本県内の温浴施設でマネジャーを務めている。18年からキルギス共和国の柔道総監督に就任し、19年秋に帰国した後は柔術と柔道の練習をしながら働く、いち社会人となった。 これまで、彼はどんな日々を過ごしてきたのか。内柴氏本人がつづる心象風景のコラム連載、今回は「教えることで分かった話」。 2022年夏、勤務先の隅に敷いたミニ道場は、弟子入り希望者でにぎわった。多くの相…