日本では修学旅行は明治十年代から師範学校などで始まった。最初は「長途遠足」などと言っていたが、明治二十年に『大日本教育会雑誌』に「修学旅行」の文言が登場。翌年、「尋常師範学校設備準則」で、修学旅行は「定期の休業中に於て一ヶ年六十日以内」で行うことが定められ、師範学校で修学旅行が公式化したとされる。ちなみに、この準則は100頁もあり、職員数の他に、備えるべき動物標本の種類まで全国一律で規定された。ヘビ部門はマムシとアオダイショウ、昆虫ではタマムシなどの標本を確保せよ、と具体的に規定していて細かい。(磯田道史 著『日本史を暴く』中公新書、2022) こんばんは。先日、ハブ酒を飲む機会がありました。…