池上と佐藤は昨年『日本左翼史』(1945-1960 及び 1960-1972 の2冊)を講談社現代新書としてリリースしている。2分冊の力作。興味はあったものの「読むのに時間かかりそうだなぁ」と思い、躊躇していた。そんな時に文藝春秋でこの特集が組まれ、これなら読めそうだ、と思ったわけだ。対談と言っても、この二人だからな。紙幅の割に読みごたえは十分あった。 「共産党、社会党、新左翼、、、彼らは何を残し、何を壊したのか」と言うサブタイトルが地味目に付いている本特集は、 ①なぜ日本に健全な野党が根付かなかったのか? ②100年間の黒歴史 ③しのびよる左翼の時代 の3つのパートから成る。 ①の最大の理由…