すごく衝撃的だった文章を引用する。 『森林業 ドイツの森と日本の林業』 第三部 ドイツ人にとって森とは何か 第一章 森と都市 p.128 ドイツの都市は森が豊かだ。しかも大都会ほど森が多くなるのである。都市は森に包まれており、都心は森でいっぱいだ。これがドイツにとっての近代都市なのである。 多くの日本人はドイツの都市に行くと、ほとんど決まって、「都会なのに緑がいっぱいだ!」と、都市と森林、ひいては自然とを「なのに」という逆援の接続詞でつないで感動するが、これは日本人の近代都市親と日本の近代都市の実態とが、ドイツでは前近代都市的だからである。つまりドイツにとって「森の無い都市は近代都市ではない」…