王子軽便鉄道道(おうじけいべんてつどう)で使用されていた1935年製造の4号機関車です。 「山線」は王子製紙が明治41年(1908年)に千歳発電所を建設する際、機材や物資を 運ぶため苫小牧工場から支笏湖まで走らせていた軽便(けいべん)鉄道の通称です。その後は客車も走り、 多くの人々に親しまれていましたが、昭和26年(1951年)に惜しまれながら廃止されました。 機関車は全部で8台あり、1号・2号はアメリカから輸入され残り6台は 小樽の橋本鉄工所で製造された国産機関車で、現存するのは展示されている4号機関車のみ。一緒に並ぶ客車は1922年(大正10年)7月に発電所を視察に来られた皇太子時代の昭和…