目上の人には「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」と言うべしと、巷間、よく言われる。 たしかに、 ▶岩波国語辞典 8版 ごくろう ②他人のほねおりをねぎらう言葉。「―だったな」 ▷②はふつう目上の人に対しては使わない。 ていう辞書もある。ただここでは、「さま」がついていないことに注意。 「さま」がついてもダメ、というのには、こんなのがある。 ▶明鏡国語辞典 3版 [使い方]目上の人に対しては「お疲れ様」を使う方が自然。「部長、大変なお仕事でしたね。△ご苦労さまでした⇒○お疲れさまでした」 根拠不明。 ▶新明解国語辞典 7・8版 [運用](1)「ご苦労さま」の形で、目下の者の労をねぎらう言葉として…