私が育ったのは香川の農村です。今でこそ、家の近くにはスーパーマーケットやディスカウトショップなどができて、夜も明るくなってきましたが、幼少の頃は、家の周りには民家が数件ある程度で街灯などもありませんでした。月が出ていない夜道は真っ暗で、懐中電灯がないと歩くこともできませんでした。そして、晴れた夜には満点の星が見えました。しかし、今住んでいる東京の豊島区では、ビルや道路の照明で空が明るく照らされ、数えるほどしか星が見えません。 眼に見える星は、明るさによって1等星から6等星まで区分されています。最初に星の明るさを区別したのは、紀元前2世紀頃、ギリシャ人のヒッパルコスといわれています。彼は星を明る…