おれは過去記事「あの悪夢が二度と現実になりませんように」で、悟りを目指す準備段階として「自己の確立」が必要不可欠だと書いた。 「自己の確立」は、本来無い自己を立てるから、矛盾ではないかとか、最終的に消える(ないし最初から無い)「自己」をわざわざ起こすのは迷うための無駄な苦労でないのかとか言う人がいる。 そういう人は、言葉の字面じづらに迷ってるに過ぎない。 戦後生まれの日本人が子供のころから教えられてきた西洋的文脈でいう自己確立の内実は 「自分は、今までぼんやり生きてきたが、これからは人間として自覚的にしっかり生きていこう」 と決意することだ。これは、仏教が昔から説いてきた「菩提心を起こすこと(…