人には、物事の受け取り方にスタイルの違いがあると思う。 たとえば──ある現象をざっくり理解して「そんなもんか」と流す人もいれば、細かいところに引っかかって、「これって、なんで?」と立ち止まってしまう人もいる。 私はどちらかといえば、後者のタイプだった。 一見どうでもよさそうな細部に、つい反応してしまう。その“引っかかり”が、私にとっては発見であり、面白さの入り口でもあった。 🍞たとえば、スーパーでレジを打っていたときの話 ある時期、スーパーでアルバイトをしていたことがある。レジ操作も、品出しも、値引きシールの処理も、初めての経験だった。 最初に渡された紙1枚の基本マニュアルには、ごく基本的な操…