介護士として老人ホームで働いていると、入居者様の人生の軌跡を垣間見ることができます。その中で、家族とのつながりの大切さや、ご恩を知ることの意味を深く考えさせられることが多々あります。 人生の終盤に差し掛かったとき、人は何を想い、何を大切にするのか——その答えの多くが「家族」や「恩」という言葉に集約されているように感じます。 今回は、介護の現場で感じたことを通して、家族とのつながりや、ご恩を知ることの大切さについてお話ししたいと思います。 1.家族とのつながりが心の支えになる 施設で暮らしている方々の中には、ご家族が頻繁に訪れる方もいれば、事情があってなかなか会えない方もいます。その中で強く感じ…