Eテレ「100分de名著」ロフティングの『ドリトル先生航海記』一回目の放送を視聴したあと、テキストを読みました。その後Twitterスペースで話しながら考えついたことを、忘れないうちに書いておこうと思います。 放送を見た感触では、『~航海記』はドリトル先生の冒険譚としてだけではなくて、物語の語り手であるスタビンス少年にとっての「理想の大人」を描いたものとしても読めると指摘していたように思われました。 ドリトル先生は、九歳のトミー・スタビンス少年に対して、「スタビンスくん」と呼びかけています。原文では、「ミスター・スタビンス(Mr.Stubbins)」です。つまり、一人前扱いしているのですね。 …