封切り三日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは七割ほど。 「ボクシング映画に不出来なし」の約定は今回も守られた。 何を置いても、選手は当然のこと、ジムの構成員、会場に集う観客、それらのボクシングを愛する全ての人々の熱い思いが画面から溢れ出す。 単に金儲けの手段として安直に、または策を弄して楽に頂点を目指そうとする者は本作を観て眼を洗った方が良かろう。 勿論、頂点に立つには、才能、努力は当然のこと、周囲のバックアップ、運や時代も味方に付けねば。 ほんの一握りはが君臨するその場に立てても、当人が本当に偉大であったかの評価は後世が決めること。 一時は寵児ともてはやされても、既にその名声が地に…