オリバー・ハーマナス監督作品ビル・ナイ主演の映画「生きるLIVING」を観た。 人が生きる意味を真剣に考えるのは、死ぬことを考えた時だろう。 他人がどう思うかじゃなく、自分が何をなすべきか。 ゾンビのようにただ生きていた人間が、死ぬ前にひとつの志に目覚め、孤独だけれど幸せに人生を終える。 その生き方は、残された人たちに崇高な指針を与える。 ま、そうでなくとも、際限の無い欲望に人生を惑わされることなく、煩悩を鎮めて、善い人間であろうと努めることは、自分を一番幸せにするんじゃないだろうか。 このことを仏教で、渇愛(かつあい)を志欲(しよく)に転換することとし、修行と呼ぶらしい。 生きることと死ぬこ…