1967/松竹/125分/35mm/カラー/シネスコ
監督:中村登
製作:白井昌夫 脚色:広瀬襄、中村登 原作:佐藤春夫、高村光太郎 撮影:竹村博 美術:浜田辰雄 照明:飯島博 音楽:佐藤勝 録音:田中俊夫 編集:浦岡敬一
出演:岩下志麻、丹波哲郎、佐々木孝丸、田代信子、中山仁、加藤嘉、宝生あやこ、島かおり、岡田英次、南田洋子、平幹二朗、北見治一、小林博、岩本多代、金子信雄、石立鉄男、内藤武敏、小畠絹子
画や彫刻でも知られる詩人・高村光太郎と心の病を抱える妻・智恵子の壮絶な愛のドラマ。原作は高村の「智恵子抄」と佐藤春夫の「小説智恵子抄」。「智恵子抄」が出版されたのは岩下が生まれた年である。心労を重ねた末の自殺未遂の結果、精神を病んでしまう智恵子を岩下が鬼気迫る表現で演じた。中村監督にとって二度目のアカデミー賞外国語映画賞ノミネートも、岩下との仕事であった。