重松 清の小説「とんび」については先日書いた。 重松 清 「とんび」 - そこはかとなく 事故で妻が亡くなり、不器用な男が1人息子を育てる話。親をなくした子、子をなくした親の生き様がテーマ。小説がとても良かったので映画も見た。映画もとてもよかった。話の中で感動する所が分かるので、そのシーンが始まったらすぐに涙腺が緩んで仕方がなかった。 映画特有の良い所もたくさんあった。主人公の話ではないが良かった所の1つを紹介したい。娘が幼いとき、飲み屋の女将さんが捨てた娘がいた。嫁入り前に母親に会いたいと、その飲み屋に行く。小説では、女将さんが娘に間接的に語りかける台詞が1つ1つ心にしみた。それは映画にもあ…