国立公園レンジャーの話し、よくぞ32話まで引っ張れたなぁ、って、茶化す気持ちさらさらないから。 山は題材になるよ、そこで活躍する山岳レンジャーともなれば、興味津々だしな。智異山、この山に刻んだ人々の痛切な思いと流された血を抱き続ける連山なんだ、この魅力は大きい。 朝鮮戦争より前、統一朝鮮か米ソによる分割統治かの血みどろの戦いに敗れた南部の人たちがゲリラとして立てこもったのがこの智異山だった。 険しい山岳での戦い、仲間同士の連絡として使われた印が今も残る、しかも、それが遭難の現場を示しているって設定、こりゃもう、惹きつけられるにきまってるさ。 ただの遭難=救助の物語じゃない。 次々起こる遭難死は…