この記事では今回は日本史にも登場する「奴国」と中国の皇帝から与えられた金印について考えていきます。 金印とは 倭奴国王か?倭の奴の国王か? 倭奴国王の読み方はイトコクオウか なぜ光武帝は倭奴国王に任命したのか 金印とは 漢委奴国王印(以下、金印)は、日本(福岡市東区志賀島しかのしま)で出土した純金製の王印です。読みは印文「漢委奴國王」であり日本史では「漢の倭の奴の国王」と解釈を教えています。 432年に中国で成立した歴史書『後漢書』東夷伝にこの金印と思われるものが登場します。 「建武中元二年(57年)、倭奴国、 夏を奉じて朝賀す。使人自ら大夫と称す。国の 極南界なり、光武賜うに印を以てす」 つ…