「喪失の語り」 「喪失」「喪失体験」等々。 生きていく過程で、人は様々な喪失体験と遭遇する。 冒頭の「喪失の語り」とは、心理学者であり京都大学名誉教授でもある、やまだようこ(山田洋子)さんのことばだ。また、新曜社から『やまだようこ著作集第8巻 喪失の語り 生成のライフストーリー』として1冊の本が出版されている。 この本は、4,300円プラス税というお高い本なのだが、私にとっては意味のある1冊となっている。そして、今になってより意味を持つ1冊になっていくものと思われる。そう自分で思いたい心境にある。 やまだようこさんの著作物と出会ったのは、今から約8年前になる。 ちょうどそのころは、自分が大学生…