(ネタバレ、あります) JAIHOの配信で見た田中絹代監督『月は上りぬ』(1954年)を見た。 奈良に暮らす三姉妹の恋模様を描く。 中心になるのが北原三枝が演じる三姉妹の三女・節子なのだが、最初出てきたとき若いというよりは子供っぽい、それもちょっとやんちゃが入ったような感じで、山根寿子の長女・千鶴、杉葉子の次女・綾子の大人という感じとは実に対照的。近くの寺に下宿する青年・安井(長女の亡き夫の弟でもある)と三女とは何かと一緒にいるようだが、明らかに恋仲というよりかは、年上のちょっぴり不良なお兄ちゃんに年下のお嬢ちゃんが遊びに来てるという雰囲気。そこへ東京から仕事で関西にやってきた安井の友人・雨宮…