映画女優。1931年東京生まれ。
東宝第一期のニューフェイス出身。旧侯爵家の姫君が、映画入りというので、大変なスキャンダルになったという。デビューは、47年の「四つの恋の物語」清潔な美貌と、華奢な身体で人気は上昇し、50年の「また逢う日まで」で、その人気を決定。
その後51年、東宝を退社して大映入社。ここで成瀬巳喜男の名作「あに・いもうと」と、田中絹代の第1回監督作品「恋文」に出演。冷ややかな美しさと、堅実な演技力で印象深い姿を残した。
夫は平田昭彦で、おしどり夫婦ぶりは人も羨むほどであった。
監督 市川崑 脚本 和田夏十 出演 木村功 岡田英二 加藤嘉 伊藤雄之助 久我美子 山田五十鈴 左幸子 高橋とよ 信欣三 原泉 高原駿雄 木村功 市川崑監督のシュールな作品。現代にも通ずるというか変わってない日本。 違うのは独身の木村功、久我美子以外の登場人物の家庭には子供がうようよしている。 その数、一家庭数十人。今の政府が聞いたら飛び上がって喜ぶでしょう。 税務署員の舘香六(木村功)は小心者で税金の取り立てでも成績があがらない。税務署長の伝(加藤嘉)には23人の子供がおり、娘の麻子(左幸子)も同じ税務署に勤めている。彼女はやり手で男性署員からも人気がある。伝署長は大物政治家(伊藤雄之助)と…
監督 吉村公三郎 今井正 山本薩男 脚本 新藤兼人 山形雄策 出演 乙羽信子 神田隆 香川京子 内藤武敏 山田五十鈴 岸旗江 中原早苗 久我美子 田口計 町田芳子・乙羽信子 3話のオムニバス映画。YouTubeでのアップ作品。 「花売り娘」吉村公三郎 バーの雇われマダム、道江(乙羽信子)は夫のために20万円という大金が必要だ。そのバーのオーナー(神田隆)から用立てる代わりに・・・と誘われている。 ある晩、花売りの少女がバーへやってくるが道江は冷たく追い返すようにホステスにいう。その晩の彼女は荒れていた。夫のためにオーナーのいうことをきくべきか・・・。 結局彼女はオーナーと帰ることになった。バー…
監督 千葉泰樹 脚本 猪俣勝人 原作 石川達三 出演 伊藤久哉 杉葉子 森雅之 久我美子 伊豆肇 加藤嘉 星美智子 東郷晴子 Amazonより やくざモノ以前の東映映画って結構たくさんありますね。東映チャンネルはこのまましばらく登録です。 新人とある伊藤久哉の映画デビュー作。 サラリーマンの中根(伊藤久哉)。彼は相手を操る密かな愉しみをもっている。 同僚の亀山(伊豆肇)と競輪に行き、賭け金をもう8千円借りている。中根は賭けたとみせかけてただ亀山からお金をひっぱっていただけだった。 すでに妻子持ちであった中根だが、社員旅行で同じ社の康代(久我美子)と強引に関係したが彼女がやはり同じ社の池田と結婚…
数多のスターが候補に挙がる中、主役・平清盛役を 射止めたといわれる雷蔵。眉太くましい若武者姿で、白塗り二枚目路線からの脱皮を図った意欲作。 青年時代の平清盛の葛藤と共に、武士階級が公卿に取って代わった時勢の動きを体感できる歴史大作。 (市川雷蔵映画祭より引用) 監督:溝口健二 出演:市川雷蔵/久我美子/林成年/木暮実千代 新・平家物語 [DVD] 市川雷蔵 Amazon 雷蔵めちゃ太眉! かっこよ〜! しかし貴族から武士の時代へと流れていく中での武士たちの苦悩、そして貴族の怠慢よ。実際に戦っているのは武士だってのに、貴族の連中はろくな評価もしやしねえ、と。 若き清盛(雷蔵である)は成り上がるこ…
調べたら見るのは8年ぶり。前回はレンタルDVDでしたが今回は配信。1961年と古い映画なので映像はそれほど期待していなかったんですよ。ところが配信の方が奇麗で見やすい。まるでリマスターでもしたかのようで驚きました。現在、松本清張の原作を読んでいるところで三分の一ほど進みました。どうせなら読み終えてからって考えていたんですけどね。記憶もだいぶ薄れてしまっているし、見ておけば原作との比較も鮮明になるだろうと視聴することにしました。DVDではモノクロの暗い部分が潰れ気味になってましたが、その辺りかなりクリアで良いですね。音声に関しても特に問題なし。時代背景もそれなりの昔ですからモノクロ映像がよくマッ…
東京近郊、多摩川べりの田舎町。奉公先で身篭り暇をだされた長女・京マチ子、粗野だが家族想いの長男・森雅之、真面目で素直な末妹・久我美子──。愛憎入り混じる深い兄妹愛の世界を描いた、室生犀星の同名小説二度目の映画化。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用) 監督:成瀬巳喜男 出演:京マチ子/森雅之/久我美子/船越英二 あに・いもうと 京マチ子 Amazon ラピュタ阿佐ヶ谷の年末のモーニングは久我美子特集。 プライムビデオの角川チャンネルでもあるのですが、やっぱ映画館でも観たいじゃん〜ということで。 看護師の久我がひさびさに実家に帰ってくる。実家の方は親父の事業がうまくいっていない。そして、妊娠…
高校生の真琴(桑野)は、仲間との火遊びのトラブルで大学生の清(川津)に助けられ、恋仲となるが――。松竹ヌーヴェル・ヴァーグの発火点となり、新鋭監督・大島を時代の寵児へと押し上げた衝撃の大傑作。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:大島渚 出演:桑野みゆき/川津祐介/久我美子/渡辺文雄/小林トシ子/二本柳寛/佐藤慶 いやなんて青春なんでしょう。ってべたべたなこと書いてるけど。 愛し方を知らない青年、そしてであった少女をオジから助けた時に手に入れた金で、オジを騙して脅して「稼ぐ」ことを知ってしまう。 わたくしも歳をとりましたので、久我美子の世代の悲しみや、いやむしろ狩られる側のオジのほう…
監督 野村芳太郎 脚本 野村芳太郎 山田洋二 多賀祥介 出演 渥美清 久我美子 佐田啓二 岩下志麻 南田洋子 小沢昭一 宮城まり子 藤山寛美 勝呂誉 浜村純 春川ますみ 加藤嘉 ミッキー安川 BS松竹東急より 久我美子・渥美清 前作が好調につき翌年公開された続・拝啓天皇陛下様。出演者も久我美子、佐田啓二、岩下志麻と豪華になりましたが、渥美清人気に全てのっかった作品で、すみません、私、途中で寝ちゃいました(;^_^A。 小沢昭一も頑張りましたが、どーも面白くない。やっぱり2匹目のどじょうって難しいですね。唯一続きもので面白かったという記憶があるのはアメリカ映画の「バックトゥザフューチャー」です。…
華族出身で、清らかでみずみずしい雰囲気が人気を博した俳優の久我美子(くが・よしこ)が9日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。93歳だった。 1931年(昭和6年)、東京都出身。父は元侯爵で貴族院議員。家族の反対を押し切り、女子学習院在学中の1946年、東宝ニューフェイスに応募して映画界入り。 1948年の黒澤明監督「酔いどれ天使」でのセーラー服の少女役で注目され、生まれ持った気品と清純でシャープな存在感が愛され、一流監督の作品に数多く出演した。 fpd.hatenablog.com 代表作の今井正監督「また逢う日まで」(1950)では、ガラス越しのキスシーンが話題となった。他に木下恵介監督「…
東京・下町で小さな魚屋を営む一家の長男は、ある夢を抱いていたが――。木下の実妹・楠田の脚本で描かれる苦々しくも美しい青春譚。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:木下恵介 出演:久我美子/田村高廣/望月優子/田中晋二/有田紀子/山田五十鈴 主人公のモノローグ。そして始まるのは彼の幼かった頃の思い出。魚屋になりたくない気持ち、妹が養子に出される、仲良しの友達、父母のこと、金持ちと結婚しようとしている姉。さまざまな出来事が起こる。そして大切な気持ち。船乗りのオジさんから貰った双眼鏡で眺める景色と、遠い窓に佇む綺麗な人。お父さんはこれまでの疲労がたたって倒れてしまい、否応なしに自分は魚屋に…