まあだだよ 松村達雄 Amazon ★★★ 大学でドイツ語教師をしていた内田百閒(松村達雄)が、作家活動に専念するために退職する。内田は教え子たちから「先生」と慕われていた。戦時中は空襲で家を無くすも、教え子たちの計らいで新居を構える。そして昭和21年、教え子たちは先生の誕生日に「摩阿陀会」を開くのだった。 黒澤明がキャリアの最後にこういう遺言めいた映画を撮ったのが面白い。個人的には、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』にも同じ匂いを感じる。実写にせよアニメにせよ、巨匠は晩年になると何かを遺したくなるのだろう。自身の「死」を意識した映画だからこそ、見る側もしんみりしてしまう。 教え子たちによると、…