ニューヨーク帰国便、13時間のフライトの間、『村上さんのところ』を読んだ。 (質問は結構飛ばしたけど返答はすべて読んだ。) 一つ一つのエントリーを読む度に、自分が癒されていくのが感じられた。心のどこかが暖かくなっていくようだった。変に聞こえるかしれないが、泣きたくなってきた。鉛筆を取り出して、響く言葉に線まで書き始めた。 なぜだろう。 村上春樹氏の本を最後に読んだのは3年程前で、しかも小説だった。だから彼のノンフィクションを読むのはとても久しぶり。懐かしかったのだろうか。 村上氏のとても丁寧な返事。彼が生きてきた中で培われた哲学や視点。彼の返答はすべて、最近よくある即興性と安易さばかりの情報と…