静寂が訪れた。 鳴り響くのは古びたエアコンの音くらいだ。 パソコン上に開かれた白紙を見ながら、少しの間スマホで友達とメールの遣り取りをしていた。 午前中、珈琲タイムを終えた私は暫しの休憩を取るために友達に連絡してみたのだ。 彼女は直ぐに応じてくれた。 私はいつも通り文字や絵文字を打っていたつもりだったのだが、感性の鋭い彼女は私のちょっとした変化に気付いたらしい。 「今日は調子が悪そうだね」 「何でわかったの?」 「文字の流れがいつもと違うから」 だそうだ。 実は前日の夜、私にとって絶望的なことがあった。 なんてことはない。 いつも通り私の話に興味を示してくれず、無視されたというただただそれだけ…