小津安二郎監督『風の中の牝鶏』松竹1948まだ中年のころ小津ブームがあって,テレビでも本でも特集があった.どうしても,中断.老年にみていこうとするのは残りの人生を考えると避けてばかりはいれないから. 中高生のころの,勉強を思い出す.**『晩春』(1949)と『麦秋』(1951)は原節子が魅力的であった.そんな明るいお嬢さんがいれば家族も穏やかにくらせる. **『風の中の牝鶏』(1948)は小津作品の中でも系統がちがうらしい.3つしか見ていないことと2つは原節子で,これは田中絹代だからたしかに違う.作品評価は低い.見慣れてきたためかもしれないが私には,この物語と光景のほうがおもしろかった. 『風…