束論(lattice theory)は、束と呼ばれる順序構造から得られる代数的構造に関する数学である。ブール代数やハイティング代数を含む。
上の2つの定義は実は同値である。順序集合 が前者の意味で束ならば、そこから得られる代数系
は後者の意味でも束である。さらに別の順序を
と定義すると、この順序は元の順序と一致する。代数系
が後者の意味で束ならば、順序を
と定義して得られる順序集合は前者の意味でも束である。さらに別の演算を
、
と定義すると、この演算は元の演算と一致する。
すなわち束のクラスは等式クラスであり、束の直積代数が再び束となることがわかる。2つの束 の直積代数
を考える。
と定義したとき、
は直積集合
上で
なる順序を成す。