教育効果と学生の制作意欲の向上を目的として始められた東京五美術大学連合卒業・修了制作展を開催している美術系学部を持つ5つの大学のこと。多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学、武蔵野美術大学の5つの私立大学が参加している。日本大学は芸術学部以外の学部がある総合大学だがそれ以外はいわゆる美術大学である。
会期は2月21日(金)~3月2日(日)なので、既に終了した展覧会。 【1A~1D】で「女子美」「武蔵美」、【2A~2D】で「造形」「日芸」「多摩美」との会場割も、より六本木側の入り口に近い方が、二階よりも一階の方が、客の入りが良いのは毎度のこと。 が、それを差し引いても今年は「女子美」の展示が全体的に一頭抜けていた印象。 『伊藤萩奈』の〔枷〕ようなちょっと危ない作品もあれば、『吉野望愛』の〔孤影雪〕ように幽玄の中にかちっとしたものを感じさせる作品もありで。 一度全てを観終えたあとで、再度、最初から見直してしまった。
もう47回目との案内。 五つの大学は「女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学・多摩美術大学」。 展示室は【1A~D・2A~D】と屋外。 有料で開催されている”マティス 自由なフォルム”が隅に追いやられるほどの勢い。 会場内はかなりの入りで、知己は勿論高校生の集団鑑賞も。 スマホやカメラを向ける人も更に多くなっている。 そういったことの反映だろうか。ひと昔前よりも、「映え」や「カワイイ」を意識した作品が、特に立体やインスタレーション、平面でもイラスト系では増えている印象。 中にはモチーフがまるっかぶりのものもあり、ちょっと拍子抜けをしてしまう。 こうした傾向は今後も続くのだ…
会期2月26日(土)~3月5日(土)の一週間なので(月曜は休館日)、自分が訪問したのが最終日。 それもあってか、場内は多くの、特に若い人で賑わっていた。 コロナの影響もあり、ここ数年は行けたり、行けなかったり。 「卒展」のハナを切る「藝大」のそれに至っては事前予約が取れずに行けず仕舞い。 早く、通常の状態に戻って欲しいものだと切に願う。 それはさておき標題展。 何時も思うのは、独創性ありまくりのもの、インパクトがあるもの、キャッチーなもの、映えるもの、の違い。 あとあと、思い起せるのはやはり前二つの何れかを持つ或いは兼ね備える作品。 で、今回で言えば「多摩美」の『岡本莉奈』による〔平等の標本〕…
通称「五美大展」 この時期、東京では美術大学の卒業制作展が毎年開催される。いつかは忘れたけど、10年以上前に初めて行ったとき、その自由さに衝撃を受け、以来毎年通うようにしている。 手抜きではないかと議論になった今年のポスター。でもこれもアートなんじゃない。わざとこういうのを描くのって難しいと思うけど。 今年も各学校から力作が沢山揃っていました。 今年の個人的学校賞は東京造形大学。 まず目に飛び込んできた際どい作品。 狂ってるぜ! 細かいところまで綺麗に描写された作品。 プロレスしながらアートをしたらこうなりました。 ペット愛と飼い主のエゴを表現したのかな? こちらは性的表現が強い作品。真面目な…