続きです。 ◯エンパシーとシンパシー# この小説のなかで、『東京同情塔』である刑務所は、シンパシータワー、 ですから、犯罪者は、同情すべき人々ということです。 寛容な社会の行き着くところです。 そのネーミングから、高輪ゲートウェイ駅、 内容では、上野千鶴子さんの東大での新入生歓迎の辞など、 巷の出来事が、いくつもクロスオーバーしました。 同じ時代、同じところで、ほぼ同じ目線で生きている、作者への、エンパシーです。 エンパシーは、共感で、同情しないけれども、理解はできるという態度です。 ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」です。 シンパシーとは、かわいそうな人に、…