《前回のつづきから》 20m級大型車を運用する大手私鉄は、関東では東武鉄道と小田急電鉄、東急電鉄、そして相模鉄道があります。この中で、東武鉄道は8000系という抵抗制御車を運用していることから、車両譲渡を希望しても応えてもらえる可能性は皆無といっていいでしょう。相模鉄道もまた、余剰となる車両は皆無に等しく、時期さえ合えば7000系ということも考えられたかも知れませんが、直角カルダン駆動という特異な構造であるため、これもまた選択肢から外れることになります。 そうなると、残るはかつての「宿敵」だった小田急電鉄と東急電鉄です。 両社は現在、新型車両の導入を積極的に進めています。小田急電鉄は地下鉄乗り…