封切り二日目。 席数110の【SCREEN2】はほぼほぼ満員の盛況。 冒頭、「事実を基にした物語り」であるとの提示が。 原作は『辺見じゅん』による〔収容所(ラーゲリ)から来た遺書〕で「大宅賞」と「講談社ノンフィクション賞」のダブル受賞と聞く。 映画化にあたってのタイトル変更はそのままだと主人公が帰国できるかもとの、サスペンスの一つの可能性を潰してしまうことからこれはある種の見識であると思われ。 自分達の世代に照らし合わせれば、小学校の教師に一人シベリアの抑留者が、また実際に戦地に赴いた人も一人居た。 肉親でも、叔父は「満蒙開拓」に行っていたし、父親は軍属ではないものの南方に派遣されていた。 現…