小さな月 今日 昼過ぎから雪が降った。 雪といっても 霙のような積もらない雪だ。 冷たくてベタつく雪は 湿った空気を運ぶ。 いよいよ 冬の始まりだと感じた。 昨日の夕方 もう日が暮れるぞという4時半の空に 半月には少し早い 小さな月が 逞しく力強く 西から東へと流れる雲に 隠れたり 現れたりしながら浮かんでいた。 北西の空に 小さく浮かぶ月よ 私の心が こんなに喜んでいるのが届いているかい。 「小屋」のそばの ヒョロリとした若い栃の木。 大きな葉っぱを広げ その色は黄色に深みを増し 土の上の落ちた葉はくるりと巻いて枯れている。 晩秋から初冬への移行に気づいた 今日だった。