一昨年から少しずつ読み進めていたコミック『美味しんぼ』だが、ついに主人公・山岡士郎と父・雄山が和解するところまでたどり着いた(第102巻)。冒頭から雄山と山岡の父子の確執を物語の中心に据えていたコミックの大きな区切りである。美味しんぼ (102) (ビッグコミックス)作者:雁屋 哲,花咲 アキラ小学館Amazonいつもより厚いこの巻は、まるまる父子の和解に割かれている。「究極のメニュー」と「至高のメニュー」の対決で、「どれだけ相手を喜ばせせることができるか」をテーマに争うことになる。お互いに対立していた相手のための料理を考えるのだから和解するに都合よすぎる展開だ。これはすべて山岡の妻である(旧…