雁屋哲・花咲アキラ作の同名漫画を原作とするテレビアニメ。
1988年10月17日〜1992年3月17日、日本テレビ系にて放送された。全136話。
ビッグコミックスピリッツで1983年より連載中の料理マンガ。
原作・雁屋哲、作画・花咲アキラ
雁屋哲が『男組(作画・池上遼一)』の印税を全て注ぎ込んだ食への追求が結実した作品。
東西新聞社では、創立100周年記念事業として「究極のメニュー」が立ち上げられることとなった。担当者を決めるにあたり、文化部から2名選出することになった。豆腐の目利きが課題となったが、新入社員の栗田ゆう子がすべて当てた。さらに当てたのは、社内随一のグータラ社員・山岡士郎だった。これがきっかけとなり、山岡・栗田のコンビで究極のメニュー作りが進められることになった。究極のメニュー編纂等を通じて人脈や知識・技術を広げ、彼らは人間的にも成長するようになる。
業界ライバルの帝都新聞社も、「至高のメニュー」なる企画を立ち上げ、海原雄山を助っ人に迎えて、臨戦態勢を取っていた。
山岡が雄山が至高のメニューに携わっているのを知ると、並々ならぬ敵愾心を燃やした。彼は、雄山の実子で、病床の母の死で喧嘩して家を飛び出していた。山岡とはは、母方の姓である。
父子揃って美食の追求が、やがて壮絶な親子喧嘩となっていく。なお、栗田ゆう子が先輩女性社員から周囲の男を操る術を学び、女帝化していく描写がある一方、雄山と山岡の仲を栗田ゆう子がとりもとうとする健気な描写もある。
たまに出てくる雁屋哲のサヨクチックな思想も見物。また、新聞社におけるオーナー家は、実は朝日新聞社がモデル。海原雄山のモデルは、北大路魯山人とも言われていて、雄山自身も魯山人に畏敬の念を抱いている描写がある。
「美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負」というファミコンソフトも発売された。