素麺というと、氷水に浮かべて食べる夏の風物詩を思い浮かべる人が多い。 しかし、三輪そうめん発祥の地・奈良県桜井市では、夏だけの食べ物ではない。 秋が深まり、三輪山から吹く風が冷たくなってくると恋しくなるのが「にゅうめん」である。 温かい出汁の中でそうめんを煮る、奈良では昔から親しまれてきた食べ方だ。冷たいそうめんが麺のコシや喉ごしを楽しむ料理なら、にゅうめんは出汁との一体感を味わう料理。細い麺が鰹や昆布の旨みを抱き込み、湯気と一緒にすすれば、体の芯までじんわり温まる。 今回は、桜井で食べられる三輪そうめんの中から、特に「にゅうめん」が印象に残る店を紹介する。 カフェ 花凛:喫茶店の三輪そうめん…