Amazonより 【あらすじ】 公家出身の西園寺公望は、明治天皇の近習を務めながらも時勢に興味を持つ。まだ若年で倒幕運動には加われなかったが、その眼力と胆力で新政府の高官からも一目置かれるようになった。明治維新後は19歳で新潟県知事になるが、フランス語や法律を学び直し、1971年に大村益次郎の推薦でフランスに留学する。ソロボンヌ大学で学ぶなど留学生活は10年に渡り、浮世を流し放蕩も行なった。後にフランス総理となるクレマンソーや留学生仲間の中江兆民らと親交を結び、こうした人脈は帰国後も続いた。 パリから帰国後、西園寺は「ぶらぶら遊んでいる」と、新聞の社長にと声がかかった。新聞の論調は民権の立場を…