*日本の古本屋より 【あらすじ】 尾張藩の下級藩士に生まれ、加藤家に養子に入った加藤高明。養子先も富裕とは言えなかったが、向学の志抑えがたく、外国人が英語を教える近所の塾に人ってから懸命に勉強し、1881年東京帝国大学法学部を首席で卒業する。本来は官界で出世を目指す経歴だが、当時は藩閥政治の真っ只中。また当時の官僚は薄給のため、三菱に入社し岩崎弥太郎の薫陶を受けることにした。下働きもこなすと岩崎弥太郎から認められ、念願のイギリス留学を果たした後は、三菱本社別支配人の地位につき、岩崎弥太郎の長女と結婚する。 しかしイギリスで留学中の陸奥宗光と出会うと、国に役立ちたい気持ちが勝り、ついに1887 …