文政2年6月29日。夜、また大雷。夕6時(午後6時)過ぎから4時(午後10時)過ぎまで。一 桑名町筋、石井九郎左衛門屋敷に1つ落ちる。一 埋御門外御土居の松が傷つく。一 光音寺村田中へ1つ落ちる。一 納屋八角堂へ1つ落ちる。一 保田大船へ1つ落ち、1艘消失する。一 あつた羽城へ1つ よい歌を 誰そよんたり あめつちの しきりにうこく じしんかミなり。一 山崎村、家1軒が焼失する。一 横須賀、家30軒ほどが消失する。一 前津の中で松前屋吉兵衛控えへ落ち、2軒が焼失する。
文化13年。夏、桑名町筋、蒲焼町東南角にある御使番長野与次郎殿長屋から出火し、向かいへと燃え広がる。大道寺新治殿屋敷はコツペリ(残らず)焼失する。