気にかかっていた用件を果して、喫茶店でひと息。わが超些細暮しにあっては、至福の瞬間だ。これほど他愛のない至福なんぞ、あってよろしいもんだろうか。 昨日は池袋まで出掛けて、節季ご挨拶の手配完了。朝食前だったので、足早に帰宅のつもりだった。が、せっかく街へ出たのに、雑踏の様子や人びとの顔つきなどを眺める時間ももたずに、尻尾を巻くかのように帰宅してなんとしようぞ、との想いも湧き、横断歩道を渡ってタカセ珈琲サロンに腰を降ろした。巨きな栗が丸ごとあしらわれたマロンデニッシュとアイス珈琲。私にしては豪勢な朝食だった。 調子に乗って、買物予定もないのにドン・キホーテ店内を見物して歩いた。並びの百均ショップも…