近況を聞かれて涙した内柴氏(撮影:丸井 乙生) 2004年アテネ、08年北京五輪柔道男子66キロ級を連覇した内柴正人氏は現在、熊本県内の温浴施設でマネジャーを務めている。18年からキルギス共和国の柔道総監督に就任し、19年秋に帰国した後は柔術と柔道の練習をしながら働く、いち社会人となった。 これまで、彼はどんな日々を過ごしてきたのか。内柴氏本人がつづる心象風景のコラム連載、今回は、「QUINTETで負けた話」①。 このたび9・10 QUINTET横浜アリーナ大会で、桜庭和志の長男・大世のプロデビュー戦の対戦相手を務めた。結果は膝十字固めにタップして黒星。同じ柔道出身であり、まだ24歳の大世はサ…