桜がほら咲きの頃から、 満開時を経て、落花の頃までの 短い期間の桜の花を大いに楽しむことを 「花見」(はなみ)と言います。 「観桜」(かんおう)とも言います。 桜花を訪ねて山野を逍遥し、 桜の美しさを観賞することは、 「桜狩」(さくらがり)と言います。 「狩」は、山野を訪ね求めるという意味です。 そもそもは花の生命力を身につける 呪術的要素もあったとされます。 花の名所に出向き、花を愛でながら催す 酒宴のことを「花の宴」(はなのえん)と言います。 特に桜花を愛でる宮廷行事としての宴を言い、 弘仁3(812)年2月に、嵯峨天皇が神泉苑に行幸し、花を見て文人に詩を作らせたのが 宮廷行事としての「花…