桜の咲き始めの頃から、 満開時を経て、落花の頃までの 短い期間の桜の花を大いに楽しむことを 「花見」(はなみ)とか「観桜」(かんおう)と 言います。 桜花を訪ねて山野を逍遥し、 桜の美しさを観賞することは、 「桜狩」(さくらがり)と言います。 「桜狩」の「狩」には、 「花や草木を探し求めて山野に分け入って、 採集したり観賞したりする」という意味で、 単に「花見」をするというだけではなく、 より花を求めて山野を逍遥する趣があります。 そもそもは花の生命力を身につける 呪術的要素もあったとされます。 花の名所に出向き、花を愛でながら催す 酒宴のことを「花の宴」(はなのえん) と言います。 特に桜花…