もりむら・かつら(1940‐2004) 本名・三宅桂。
映画「天国にいちばん近い島」の原作小説で知られる作家。探検家の谷口正彦は元・夫。
1940年(昭和15年)1月3日、作家豊田三郎の長女として生まれる。学習院大学国文科卒業後、暮しの手帖社に入社。
退社後の1964年に単身でニューカレドニアへ渡り、冒険旅行をした体験から「天国にいちばん近い島」を執筆。軽快な文章が若い女性を中心に人気を呼び、一躍ベストセラー作家の仲間入りをした。1984年には大林宣彦監督により映画化されたほか、舞台でも公演されるほどの話題作となった。
1985年、軽井沢町で、手作り菓子店「アリスの丘」を開店。
2004年9月27日、長野県内の病院で死去(64歳)。自殺とみられている。