完璧な制御とは、冗長性をなくして、がちがちに演算を固めることではない。 むしろ逆だと思う。 本当に強い制御とは、壊れないことではなく、壊れたときに沈みきらない余白を残していることだ。 冗長性はムダではない。余白であり、流動性であり、構造が予測できない入力を受け止めるための遊びである。 にもかかわらず、人間はしばしばその冗長性を食いつぶす。 技術が食いつぶすのではない。制度が勝手に食いつぶすのでもない。最終的には、人が食いつぶす。 守りたい。失いたくない。間違っていたと認めたくない。いまさら引き返せない。自分たちの結論を正しかったことにしたい。 そういう欲や恐怖や面子が、理由をつけて余白を削って…