無神の旅あかつき岬をマッチで燃し 金子兜太この句には何か惹かれるものがあります。敬虔な張りつめた空気の中、無一物の青年の純な旅立ちの決意のようなものを想像します。 -------------------------------------------- 上掲の句について、かつての記事で上記のように述べました。 現在「金子兜太 自選自解99句」という本を開いています。 金子兜太氏の全句集を読み終えて、百数十句についてはフレージングを終えて、いつでもそれらの句が口をついて出てくるようになっていたので、やっとこの本「自選自解99句」を手に取ることにした次第。 今日は、上掲の句について、金子氏の「自解…