こんにちは。きのひです。 「赤富士の空」 鈴木 英治 著 を読みました。 2007年11月20日 第1刷発行 今日は平川琢ノ介(ひらかわたくのすけ)の引っ越しです。 琢ノ介はこれまで住みこんでいた中西(なかにし)道場を出ることになり、新しい長屋に越してきました。 湯瀬直之進(ゆせなおのしん)は荷物の運び入れを手伝っている。 「いい天気になってよかったな」直之進はしみじみ思い長屋の木戸越しに空を見上げました。 もう春とはいえない時季だが太陽には夏のような迫力はまだない。 大気は乾き心地いい。遠くに富士が見えます。 「琢ノ介、知っていたか。ここから富士の山が見えるぞ」 「なに、まことか」 「本当だ…